【レオ・レオーニの絵本づくり展】【ヒカリエホール】行ってきた

  • 2025年7月20日
  • 2025年7月24日
  • 未分類
  • View
  • 0件

教科書に載録されていることから、みんな知ってる絵本「スイミー」。

その作者、レオ・レオーニの展覧会、レオ・レオーニの絵本づくり展が渋谷ヒカリエでやっていたので行ってきました。

展示会全く関係ないですが、会場であるヒカリエの9階からの景色が渋谷を一望出来てめちゃくちゃ綺麗でした。

展示場に入るまでに立体物が複数。めちゃくちゃカワイイ。

オランダ生まれのイケオジが出迎えてくれます。

展示会の最初は手法別に画が並べられています。

まずはレオーニが最も頻繁に採用しているコラージュ。好きな素材を切って組み合わせ、画面に貼り付ける技法。

こういった素材を使用していたとのこと。

手で切り取った例。ふわふわの質感が表現されてますね。他にははさみを使ったコラージュ例など。

次は素材について。多種多様の髪を慎重に選んでいたとのこと。紙を選ぶだけではなく、時には彩色も行っていました。

モノタイプと呼ばれる、滑らかなガラスや板にインクを塗りその上に紙を乗せる手法例。

初めて聞きました「フロッタージュ」。凹凸のあるものの上に紙を置いて鉛筆でこする型押しのことです。

スタンプで転写する「スタンピング」。

コラージュが有名なレオーニですが、鉛筆や色鉛筆による作品もありました。不思議な世界と技術的な巧みさが両立する作品がいくつか。その後には油彩や水彩画も続きました。

手法紹介の後には番外編があったのですが、これが面白かった。

絵本ではなく学術書の体裁をとった書籍「並行植物」シリーズ。レオが生み出した架空の植物群の名称だそうです。独特な感性ですね。

生い立ちについて。親族の方が著名な美術品コレクターで幼少期からアートに囲まれていたそうです。

作品群が並びます。勿論『スイミー』もありました。

この展覧会の中でもひときわ個性が際立っていたコーナーがこの『レオレオリウム』!

「レオ・レオーニ」と、水が入っていないアクアリウムを表す「テラリウム」を掛け合わせた本展独自の造語。
実際にレオは幼少期よりテラリウムづくりをして爬虫類や両生類を飼育していたそう。その経験が作品作りに影響していたとのことで、このコーナーはまるで、レオの頭の中の小さな自然に入り込んだような空間を立体物で表現していました。

作品に出てくる動植物が標本として再現。
自分も子供の時は爬虫類や昆虫が好きだったので、これらの展示はなんか刺さりましたねー。

締めはみんな大好き『スイミー』。懐かしい。

ヨーロッパの絵本って、どこかちょっと不気味だったり、不穏な空気のある作品も多いけど(それはそれで好きなんだけど)、レオの作品にはそういう“気持ち悪さ”が少なくて、子どもが見ても安心できる、あたたかい世界が広がっているのが魅力です。非常に素晴らしい展覧会でした。

買うつもりはまったくなかったのに、気づいたら絵本『マシューの夢』をレジに持っていってしまった…!

最後にもう一度渋谷。

最新情報をチェックしよう!